【渋沢栄一記念館】埼玉学生誘掖会(ゆうえきかい)集合記念写真について

 

 

埼玉学生誘掖会の集合写真の画像

出典:「第9回埼玉学生誘掖会寄宿舎創立紀念祭 記念写真 ※名前は戸谷充宏記入

大正2年(1913年)10月26日 唐澤 章氏所蔵

 

 

 

 

◆埼玉学生誘掖会(ゆうえきかい)

渋沢栄一記念館の展示室には、「埼玉学生誘掖会(ゆうえきかい)」を紹介しているコーナーがありました。

 

 

 埼玉学生誘掖会とは、在京の埼玉県出身学生のための寄宿舎設置など、学生支援を目的に1902(明治35)年に誕生した団体です。

明治35年(1902年)、渋沢栄一、本多静六、諸井恒平等が中心となって創設しました。

これまで2千人を超える人材が育成されました。現在では奨学金の給与が行われており、毎年8名の学生が奨学生に採用されています。

※「誘掖」は「導いて助けること」の意味です。

 

 

「明治33年3月15日埼玉県の朝野の有志(渋沢栄一(青淵翁)、本多静六、諸井恒平等が中心となって)が埼玉学生誘掖会(明治44年財団法人の認可)を創設、都内で修学する学生のために明治37年寄宿舎を建設し、昭和12年には鉄筋2階建てに改築し、平成13年まで存続した。その跡地は売却され、財団法人埼玉学生誘掖会の奨学金事業の基金となる」(公益財団法人埼玉学生誘掖会ホームページより

 

 

 

※埼玉学生誘掖会の設立までの本多静六と渋沢栄一とのやりとりなど、詳しい経緯についてはこちらをご参照ください

 

 

 

 

 

埼玉学生誘掖会の誕生についての本の画像
『寄宿舎の世界と渋沢栄一 ~埼玉学生誘掖会の誕生~』(公益財団法人渋沢栄一財団 渋沢史料館)

 

 

 

渋沢栄一記念館には、上記の本の集合記念写真が展示されていました。

 

大正2年(1913年)10月26日、埼玉学生誘掖会の「第9回寄宿舎記念式」が行われ、集合写真が撮影されました。

 

 

「午後7時より寄宿舎道場において勅語奉読式。午前9時より餅つき。運動部大会。

埼玉学生誘掖会事務所において、第3回評議員会開催(明治45(大正元)年度の会務・会計報告)。その後、第4回維持員会開催(大正3年度経費・予算案議決)。明年に埼玉学生誘掖会寄宿舎創立十周年記念祝賀会挙行することを議決。その後、第9回寄宿舎記念式挙行。会頭渋沢栄一・理事諸井四郎・斎藤阿具・石井健吾・監事諸井恒平・本多静六・田島竹之助・維持員滝沢吉三郎・福田又一・福田庫文司・太田元章・山中勇、評議員堀越寛介・青木七郎・榎本善兵衛・戸矢間四郎(※矢→谷が正)・新井啓一郎・山川弘毅列席。」(出典:『学生寄宿舎の世界と渋沢栄一 ~埼玉学生誘掖会の誕生~』P3)

 

 

集合記念写真の中には、戸谷家11代目の戸谷八郎左衛門が写っていました。

(上記記録には、戸谷家12代目 戸谷間四郎の名前がありますが、写真を確認したところ、おそらく11代目 戸谷八郎左衛門が代理で式典に出席したものと思われます。)

 

 

「第9回寄宿舎記念式」に列席した経緯については詳しくはわからないですが、

戸谷八商店にある渋沢栄一の書が、諸井家や、埼玉学生誘掖会と何かしらの関係があるのかもしれないと思いました。

 

 

渋沢栄一の書(戸谷八商店所蔵)
渋沢栄一の書(戸谷八商店所蔵)