滝岡橋は、小山川にかかる旧中山道を渡す橋です。
深谷市と本庄市の境界に架橋されています。
国の登録有形文化財。日本の近代土木遺産のひとつでもあります。
この橋が架かる前には江戸時代から渡船場がありました。
中山道が旧藤田村「滝瀬」と旧岡部村「岡」との境界を流れる小山川に架けられたのが滝岡橋で、命名には、地名の各1文字が当てられています。
昭和3年(1928)に建設。プレートガーター橋。
橋台にはレンガが用いられており、親柱や欄干には花崗岩が用いられています。
建設から80年たった平成20年(2008)、国の登録有形文化財に指定されました。
■江戸時代では
■現在の地図では
渋沢栄一翁は、日本の近代都市計画に、建築資材として煉瓦が欠かせないと考え、日本煉瓦製造を設立しました。
滝岡橋の橋台には、日本煉瓦製造の赤レンガが使われています。
日本煉瓦製造のレンガは、東京駅、旧東宮御所(現在の迎賓館赤坂離宮)、日本銀行旧舘などに使用されており、日本の近代化に大きく寄与しました。
■記念碑(平成20年登録 国登録有形文化財)
ふる里の橋 顕彰碑
「この滝岡橋は小山川を渡る旧中山道に設けられた名橋で、長さ147m、幅員7mの銅製八連橋で、昭和3年に竣工、花崗岩を用いた親柱の窓には、かつては灯りがともり、人々を夕涼みに誘い生活の潤いとなっていた。
平成19年に地区の公民館に自治会や老人会関係者が集りこの橋を文化財として登録することを決議し地元選出の竹並万吉県議を始め市観光協会髙橋福八会長等の協力を得て平成20年3月国土の史的景観に寄与しているものとして国登録有形文化財の指定を受けた。
ここに藤田地区のシンボルとして記念碑を建立し、永く後世に伝えるものである。」
秩父山中に源を発し、利根川へ注ぐ小山川が流れています。