2020年11月18日(水)「アートプロジェクト高崎2020」に行ってきました。

 

 

 

 

2020年10月23日(金)から11月23日(月・祝)にかけて開催中の「アートプロジェクト高崎 2020」に行ってきました。

今年のテーマは、「進捗するアートの力」ということで、現代アート28作品が展示されていました。

「アートプロジェクト高崎」は、平成27年(2015年)から始まって今年が6回目の開催とのことです。

国際的に活躍する著名作家、新進気鋭の作家など、若手を中心に今年は過去最大の24人のアーティストが参加。作品は、JR高崎駅西口周辺の建物や外壁、広場など20か所で展示されていました。

 

 

◆テーマ:「進捗するアートの力」

◆期間:2020年10月23日(金)〜11月23日(月・祝)

◆主催:高崎アートインキュベーション推進会議

◆公式ホームページ:http://taka-art.jp/2020/

◆作品の展示場所:20か所・28作品

①高崎モントレー北 ②ペデストリアンデッキ天井 ③高崎タカシマヤ入り口 ④ペデストリアンデッキ壁面 ⑤旭町ビル ⑥NODEビル ⑦慈光通り ⑧慈光こども園 ⑨井上病院 ⑩アイディーコート ⑪丸善第一ビル ⑫レストラン カフェ カーロ ⑬慈光通りトタン壁面 ⑭金子園 ⑮大手前通り ⑯タブの木広場 ⑰飛竜の松前広場 ⑱高崎オーパ大型ビジョン ⑲アートパーク高崎東 ⑳清水屋金物

 


会場map

 

 


作品

※作品下の解説文は「アートプロジェクト高崎」ホームページより引用させていただきました。

 

 

①鮫島 大輔「Token」

(高崎モントレー西壁面)

1979年 兵庫県尼崎市生まれ

2005年 多摩美術大学 美術学部大学院美術研究科 博士前期課程 絵画専攻修了

球体や使い古されたネオンサインなどの特殊な支持体に風景を描き、日常のありふれた風景を見るべきものに変換する作品を制作。2011年「PLATFORM 2011 -距離をはかる-」練馬区立美術館(東京)、2018年個展「FATHOM」三渓園 旧燈明寺本堂(神奈川)をはじめ、国内外で展覧会多数。

 

 

②渡辺 香奈「The River」

(ペデストリアンデッキ天井)

1980年岩手県盛岡市出身、高崎市在住。2005年慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了。2012年文化庁新進芸術家海外派遣員としてスペイン・マドリードに留学。スペインのリアリズム絵画から学んだ写実描写を駆使し、時とともに移ろいゆく花や、物語を纏う風景・人物などを描く。2011年第8回上毛芸術文化賞〈美術部門〉、高崎市功労者。2013年アントニオ・ロペス・ガルシア絵画講習会にてアントニオ・ロペス優秀作品賞。

 

 

③フランキー スィーヒ [Frankie Cihi]

(高島屋入口)

1988年、東京生まれ。日本とアメリカのハーフ。ニューヨークの美大 School of Visual Arts 卒業後、美術家として幅広く活動。絵画、壁画、ライブペイントなどその表現は多岐に渡り、Starbucks, Microsoft, Adobe, Instagram など様々な企業とのコラボレーションに参画。現在は東京を拠点にグローバルに活動を展開中。

 

 

④豊田 玉之介

(ペデストリアンデッキ)

1回目のアートプロジェクトに参加。1988年群馬県高崎市生まれ。2011年信州大学教育学部芸術教育専攻美術教育分野卒業。高崎市在住。おもにイラストを制作している。

彼の作品には、マンガをおもわせるコマわりや吹き出しがもちられ、ナレーションのもつあらゆる可能性をさぐると同時に、ストーリー性からの断絶をこころみる実験の連続である。

 

 

⑤井上 純「上」

(旭町ビル)

日本特有の繊細な精神性をアブストラクトな線で描き、独特な「間」を作品の中に生み出し、モダンなセンスと伝統的なスピリッツが混ざり合うように、絶妙な感覚が見る者の意識を刺激する。スタイルが常に変化していく自身の表現は、平面から立ち上がり、ファッションやディスプレイデザイン等、様々な分野との融合が見受けられる。国内を始め、海外ではメルボルン、パリなどでも数々の個展を開催している。

 

 

⑥大竹 夏紀「アクセサリーガール」

(NODE33)

1982 群馬県富岡市生まれ / 2006 多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 卒業 / 2008 多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了 / 2011-2016 女子美術大学短期学部デザインコース創造デザイン 非常勤講師 / 染色の伝統技法である蝋けつ染めで、絹布に染料で絵画を制作、展覧会を中心に国内外で作品発表をしている。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 非常勤講師(2017~)

 

 

⑦力石 咲「Spangle 高崎/世界/高崎/世界/高崎/世界/高崎/世界/高崎」

(慈光通り)

1982年埼玉県生まれ。編み物をコミュニケーションメディアとして、「世界を編み包む」をテーマに、自身を取り巻く世界をニットという手法で編集し作品として提示する美術家。近年は街や空間を文字通りニットで編み包み、景色を一変させるインスタレーションやプロジェクトを各地で展開している。

 

 

⑦平岩 葉子「秘密の花園」

(慈光通り)

1984年東京都生まれ。桐生市在住。多摩美術大学工芸科陶専攻卒業。東京芸術大学大学院陶芸専攻修了。人間をモチーフに内面や心情、どこかにいそうなあの人をテーマに彫刻作品を制作。また、動植物をモチーフにした器の制作も行う。

 

 

⑧キール ハーン「午年」

(慈光こども園)

1978年アメリカ・ミズーリ州生まれ。2001年トルーマン大学卒業。22歳で初来日し、2013年からは群馬県藤岡市鬼石でアーティスト・イン・レジデンス「シロオニスタジオ」を経営。これまで30カ国から約200人の外国人アーティストが滞在した。本作品は、第二の故郷となった群馬県と自分をつなげるものを描きたいと思い、年男だった「午(うま)年」(2014年)に制作した。その頃の自分の前向きな思いが、馬の姿に投影されている。

 

 

⑧圓山 和幸「水沼と水の女のはなし より 女は祠で機を織っていた 祠に見知らぬ男がやってきた 男は何も身につけていないようだった 女は男に機を与えた」

(慈光こども園)

1976年生まれ 2002年多摩美術大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域 修了 WATARASE Art Project(栃木県日光市 2010年より)セルフ祭(大阪府大阪市浪速区 2017年より)に参加。2011年より群馬県桐生市に移住し、桐生市黒保根の水沼を舞台に折口信夫「水の女」から着想を得て、忘れられた物語や記憶、それに関連する桐生の絹織物のルーツを探る作品を制作。

 

 

⑨川島 一恵「superorganism」

(井上病院)

1984年群馬県富岡市出身。2007年宝塚造形芸術大学映像造形学科卒業。「小さいものが寄り集まってカタチをつくっていく。つながっていないようで、つながっている」をテーマに平面作品やインスタレーションを展開。今回展示する作品は、山で切り倒された様々な種類の木々を集めて新しい木を作り出す。その木の葉には生命が増殖していくイメージで描いた絵をプリントしていき、木の幹と併せ力強く生命が再生する様子を表現する。

 

 

⑨衣 真一郎「Landscape – Mountains, Lake, Tumulus -」

(井上病院)

1987年 群馬県生まれ、 2013年 東京造形大学絵画専攻卒業、 2014-15年 パリ国立高等美術学校交換留学、 2016年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。 主な個展に2019年「project N 75 衣真一郎」東京オペラシティ アートギャラリー。近年の滞在制作に2017年「群馬県ゆかりのアーティストによる滞在制作事業」アーツ前橋、 2019年「トーキョーアーツアンドスペース 二国間交流事業プログラム(派遣)」センター・クラーク、ケベック。

 

 

⑩高橋 洋直「crusher」

(アイディーコート)

 

 

1987年栃木県鹿沼市に生まれる。2005年文星芸術大学美術学部彫刻専攻入学。2009年文星芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。

現在鹿沼市の工房にて制作活動。栃木県内を中心にを使った制作活動をしている。日常に使われるものから「虫」などをモチーフにした立体作品などを発表している。

 

 

 

 

⑩茂木 康一「レシピ」「窓」

(アイディーコート)

1973年高崎市生まれ。1991年独自に金属加工を始め、独創的な作風を習得。自然界の造形美に興味を持ち、幼少期より続く日々の観察で詰め込まれた膨大な形を自身の曲線として表現している。2010年第7回上毛芸術文化賞(美術部門)受賞。2016年クラウドファンディングで絹産業記憶保存のために撚糸機を使って巨大な繭を制作。国内外での作品発表、メディア出演多数。文化賞、デザイン賞、アートコンペ大賞受賞。

 

 

◆絹産業記憶保存のために撚糸機を使って製作された「巨大な繭」(茂木 康一氏作品)

⑪吉野 もも

(丸善第一ビル・デイリーヤマザキ跡)

1988 東京都生まれ / 2012 多摩美術大学 絵画学科 油画専攻 卒業 / 2014 ロイヤルアカデミースクール、ファインアート科 交換留学 (イギリス、ロンドン) / 2015 東京藝術大学大学院 美術研究科 油画専攻 修士課程 修了 視覚的なしかけを用いて、二次元の絵画が周りの環境と干渉し合い、非日常の異空間を創造する。 絵画は枠を超えて拡張され、空間へ、さらには観る者を取り込むかのように身体感覚に呼びかける。

 

 

 

⑪福田 絵理「昼と夜の輪郭、世界の距離」

(丸善第一ビル・デイリーヤマザキ跡)

1988年 東京生まれ / 2013年 武蔵野美術大学造形学部油画学科油絵専攻卒業 / 2015年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了

 

 

⑪津久井 ひとみ「楽園の予感」

(丸善第一ビル・デイリーヤマザキ跡)

群馬県桐生市在住。山田かまち水彩デッサン美術館(現在の高崎市山田かまち美術館)元代表、広瀬毅郎氏に師事。実在する場所や人物から、心に浮かんだストーリーを油彩を用いて力強く表現する絵画を制作しています。中之条ビエンナーレ なかんじょ劇団(2017)、館林美術館ワークショップ・あんだんて美術館(2019)及びみんなのチューリップ物語(2020)等。今回、楽園に見立てた高崎市を表現。

 

 

⑫温井 大介「竹林女と熊」

(レストランカフェCARO)

群馬県生まれ。藤岡市在住。高崎で美術を学ぶ。東北芸術工科大学卒業選抜賞受賞。群馬県を中心に作品を発表、展示のキュレーションを行う。主なキュレーションに「妙義エンナーレ!(妙義ふるさと美術館、Ikkoya 2008〜)」、「山口薫先生から君たちへ(高崎市美術館1F 2018)」今回の目標はがんばって良い絵を描くこと。

 

 

⑫岸 恭平「倉賀野街道古今東西」

(レストランカフェCARO)

1978年 群馬県生まれ、2006年 東京芸術大学油画卒業。十代後半、高崎で美術や絵画を学ぶ。自動車やバイクの色や形と絵巻、浮世絵などの日本美術の要素を構成のきっかけにして、メタリック塗料などで平面作品を制作している。県内を中心に妙義エンナーレ参加。今回は街道の宿場町、倉賀野宿にテーマスポットした展示を展開する。

 

 

⑬TAKU「蟷螂(かまきり)」「GOOD BEER SUNDAY」

(旧デキシーズ横トタン壁面)

2001年生まれ。群馬県高崎市出身。中学生時代、父と訪れた高崎市内のマイクロブルワリー(シンキチ醸造所)において、コピー用紙に油性マジックペン(マッキー)で絵を描き始める。油性マジックペンによる絵に、コピー機で白黒コピーしても劣化しない、デジタル時代のアナログアートとしての可能性を感じる。同店に通いながら、作品を描き続け、高崎OPAに期間限定で同店が出店した際の壁画に原画が採用される。2018年5月に高崎で開催されたビアフェス「GOOD BEER SUNDAY」のチケットやフライヤー、また「ゲストハウス 灯り屋」のウェブサイトなどに原画が使われる。

 

 

⑭遠藤 夏香「余白の飲みもの」

(金子園)

1984年群馬県生まれ。2010年武蔵野美術大学大学院造形研究学科油絵コース修了。制作する場所の過去や痕跡、現在そこにいる人間の言葉や物語をきっかけに身体的・直接的なアプローチでイメージと空間を作る。主軸になるのは手のひらにつけた絵の具で画用紙に触れる方法で制作するドローイング。「触れる」ことの主観的、客観的な側面を行き来しながら人の暮らしや歴史の捉え直しを試みることが近年の興味。2020年 新鋭作家展「ざらざらの実話」川口市立アートギャラリーアトリア(埼玉)優秀者として参加。

 

 

⑮タムラサトル「モーター・ヘッド・シャーク」

(大手前通り歩道脇)

1972年、栃木県生まれ。

1995年、筑波大学芸術専門学群総合造形専攻卒業。

回るワニ、後退するクマ、登山する山、端数がない重量の彫刻、開放的な100Vのスイッチ、動き続ける図形もしくは文字、10回たたく装置、空間を最大限に使用しただけインスタレーションなどを制作・発表している。

 

近づいたら、シャークの頭の上にある箱からゴゴゴという音がして、同時にシャーク本体がブルブルと動き出しました。

 

※「現代美術作家SATORU TAMURA」ホームページ

 

 

⑯鮫島 大輔「Big Flatball 2019」

(タブノキ広場)

※①の作品「Token」と同じアーティストです。

 

1979年 兵庫県尼崎市生まれ

2005年 多摩美術大学 美術学部大学院美術研究科 博士前期課程 絵画専攻修了

球体や使い古されたネオンサインなどの特殊な支持体に風景を描き、日常のありふれた風景を見るべきものに変換する作品を制作。2011年「PLATFORM 2011 -距離をはかる-」練馬区立美術館(東京)、2018年個展「FATHOM」三渓園 旧燈明寺本堂(神奈川)をはじめ、国内外で展覧会多数。

 

 

⑰茂木 康一「SANPI」

(飛龍の松前広場)

※⑩の作品「レシピ」「窓」と同じアーティストです。

 

1973年高崎市生まれ。1991年独自に金属加工を始め、独創的な作風を習得。自然界の造形美に興味を持ち、幼少期より続く日々の観察で詰め込まれた膨大な形を自身の曲線として表現している。2010年第7回上毛芸術文化賞(美術部門)受賞。2016年クラウドファンディングで絹産業記憶保存のために撚糸機を使って巨大な繭を制作。国内外での作品発表、メディア出演多数。文化賞、デザイン賞、アートコンペ大賞受賞。

 

 

 

(参考)上野三碑(こうずけさんぴ) 

⑱根本 剛「『キイロイさん・うごく。』」

(OPA 大型ビジョン)

1975年生まれ桐生市在住。武蔵野美術大学造形学部卒業。個人表現から企画展のプロデュース、商品企画、企業広告、ワークショップ、デザイン教育まで活動は多岐にわたる。近年では、キイロと、クスッとするイラストが特徴の作品『キイロイさんシリーズ』を中心とした個展・作品制作に、精力的に取り組んでいる。今回は『キイロイさん・うごく』など、アニメーションにて『happy yellow』な世界を届けたい。

 

 

⑱阿部 浩之「ノルデンショルドのイチョウ」

(OPA 大型ビジョン)

1985年栃木県生まれ。東京都在住。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。近作では国内外の地域に滞在し、その土地で過去に起きた出来事や個人の記憶を調査しながら、特に外部からその土地にやってきた人のあしあとを追いかけることから制作を行い映像やパフォーマンスを制作している。2020年日米友好基金 creative artists program に参加。

 

 

⑲フランキー スィーヒ [Frankie Cihi]

(アートパーク高崎東)

※③の作品と同じアーティストです。

 

1988年、東京生まれ。日本とアメリカのハーフ。ニューヨークの美大 School of Visual Arts 卒業後、美術家として幅広く活動。絵画、壁画、ライブペイントなどその表現は多岐に渡り、Starbucks, Microsoft, Adobe, Instagram など様々な企業とのコラボレーションに参画。現在は東京を拠点にグローバルに活動を展開中。

 

 

⑳阿部 浩之「ノルデンショルドのイチョウ」

(清水屋金物)

※⑱の作品「ノルデンショルドのイチョウ」と同じアーティストです。

 

1985年栃木県生まれ。東京都在住。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。近作では国内外の地域に滞在し、その土地で過去に起きた出来事や個人の記憶を調査しながら、特に外部からその土地にやってきた人のあしあとを追いかけることから制作を行い映像やパフォーマンスを制作している。2020年日米友好基金 creative artists program に参加。

 

 

 


◆パンフレット


 

 


◆「アートプロジェクト高崎2020」動画

「上毛新聞動画ニュース~群馬の今伝えます」より


 

 

「アートプロジェクト高崎2020」会場では、アートのある日常空間を感じることができて、とても楽しかったです。

 昨年(2019年)11月に本庄で開催された「こだま芸術祭」の雰囲気を思い出しました。

本庄・こだま地域でもまた芸術祭が見られたらと思いました。

 

※こだま芸術祭(2019)HP

※こだま芸術祭で展示場所となった戸谷八商店の様子についてはこちらをご覧ください。