本庄レンガ倉庫で開催されている「中山道最大の宿『本庄宿』の今を描く」伊藤毅 絵画展 に行ってきました。

 

 

◆「中山道最大の宿『本庄宿』の今を描く」伊藤毅 絵画展

開催場所:本庄レンガ倉庫(埼玉県本庄市銀座1-5-16)

開催期間:2021年4月3日(土)~4月25日(日)

 

 

仲町の飯塚能成先生とご息女の奈々様の作品も展示されていました。

 

※以下は絵画展パンフレットより引用

「ー作者よりー

本庄レンガ倉庫の管理・運営をされているNPO法人地域環境緑創造交流協会から今回の企画を受けたのは昨年の11月。それ以前にも同様の企画があり、F3の小品を10点程描いていました。その時はコロナ禍で中断。今回は再度の企画展への挑戦でした。

F6の作品は11月以降のものです。今回のスケッチは中山道沿いに絞りました。(他にも本庄には多くの魅力的な建物等があります。それらについては拙著「本庄市の歴史的建造物」をご参照頂けると幸いです。)中山道沿いで道路の反対側の建物などを描く時は、車の往来の合間を縫って描かざるを得ません。そんな時、私の視界を遮らないように、間を空けて止まってくれる車や急ぎ足で前を通り過ぎる人の心遣いには心温まったものです。

本庄宿は、かつて大火で町の多くの建物が焼失したとのことですが、蔵は焼け残り長い歴史を今に伝えています。中山道最大の宿を今も多くの蔵が象徴しているようです。その蔵が様々に活用されています。

今回、このような企画を託してくださったNPO法人地域環境緑創造交流協会の方々に改めて感謝申し上げます。また、陰に陽にご支援下さった本庄レンガ倉庫のスタッフの皆さん、スケッチを快くさせて下さった方々、そして、スケッチ中温かく見守って下さった町の皆様方にここに厚くお礼申し上げます。 伊藤 毅」

 

◆賛助作品 特別展示

【三夜横丁】

作・飯塚奈々様

15年前の父君と一緒に描いた作品。

郷士を描く美術展で特選。

中学校の校長室に掲げられていたという。

父君はF20の油絵を描かれた。

 

【鮨 みさご】

作・飯塚能成様

三夜横丁にあった時の店舗。

7年前、解体直前に描かれたもの。

店は現在近くに移転して営業。

店内に掛かっているものをお借りした。

 

 

パンフレット

 

 

伊藤毅氏による戸谷八商店

 

 

明治から大正、昭和、平成、令和へと本庄を見守り続けてきてくれた本庄レンガ倉庫。赤レンガを背景に展示された伊藤毅氏の作品からは、歴史的な景観に対する伊藤氏の温かいまなざしが感じられました。

 

 

 

 

『本庄市の歴史的建造物』(画・文 伊藤 毅氏)

※伊藤氏の画文集は本庄レンガ倉庫にて購入できます。(2021年4月14日現在)

 

 


◆本庄レンガ倉庫(旧本庄商業銀行煉瓦倉庫)

 

本庄レンガ倉庫(旧本庄商業銀行煉瓦倉庫)は、明治29年(1896年)に建設されました。

現在の清水建設株式会社の前身である清水店の技師長である岡本銺太郎、清水釘吉(のち初代の清水組社長)が設計し、同店が施工した建造物です。

赤レンガは、深谷市の日本煉瓦製造(株)上敷免工場で製造されたものがイギリス積みで積まれています。東京駅のレンガも上敷免工場のものです。

 

江戸時代に、中山道最大の宿場町「本庄宿」として繁栄した本庄市は、明治16年(1883年)、日本鉄道(現在のJR高崎線)が開通すると、繭と絹のまちとしての発展を遂げました。

この建物は、もともとは本庄商業銀行(明治27年開業)が資金を融資する際の担保として預かった繭を保管するために建てられた倉庫です。絹産業が盛んであった本庄町の繁栄を伝える、歴史的に貴重な明治期を代表する建造物です。

 

【本庄レンガ倉庫の歴史】

 

●明治29年(1896年)旧本庄商業銀行煉瓦倉庫建設

●昭和52年(1977年)~平成23年(2011年)ローヤル洋菓子店舗

●平成9年(1997年)6月には国の登録有形文化財に登録

●平成23年(2011年)映画JAZZ 爺 MENのロケとなる

●平成29年(2017年)4月~

改修工事が行われ、本庄市民のための交流施設として新たに生まれ変わる

●平成31年(2019年)4月~

NPO法人地域環境緑創造交流協会による管理運営となる

 

 

 

 


◆渋沢栄一翁関連の展示物

「渋沢栄一翁関連施設」のスケッチ集(伊藤毅氏作)

 

 

「渋沢栄一翁の書(戸谷八商店所蔵)」のレプリカも展示していただいています。

 

 


◆陸船車(世界最古の自転車)

 

「陸船車」は江戸時代の享保年間に武蔵国児玉郡北堀村(現在の本庄市北堀)で代々組頭を務めていた庄田門弥(しょうだもんや)が考案した乗り物です。

彦根藩士平石九平次の著した「新製陸船奔車之記」には、この門弥の発明した陸船車の図解が載せられており、車体は桐で造られ、黒く塗られていたようです。また、車体は船の形をしていて、車輪は4つあり、車体のほぼ中央に四角い箱が描かれており、この中に駆動用の装置が入っていたものと考えられています。この「陸船車」は、人力による自走式の乗り物であることから、「機能上、世界最古の自転車」と言われています。

本庄市でまちづくり活動を進めているグループ「本庄まちNET(代表 戸谷正夫氏)」が平成23年に実物大模型を復元させ、それをさらに改良したのが、この陸船車です。

1年延期になったオリンピック聖火リレーは、令和3年7月8日(木)に本庄市を通過します。はにぼんプラザをスタートし、中山道を東に進み市街地を抜け、藤田地区を通り滝岡橋までのコースです。

本庄市は自転車発祥の地ということで一部自転車での聖火リレーのほか、スタート地点のはにぼんプラザではこの陸船車で聖火を運びます。

聖火リレー当日、実際に走行する陸船車は、はにほんブラザにて展示中です。(展示パネルより)

 

 

 

インフォメーションコーナーには、埼玉県人会でお世話になっている田中庸三様の奥様がいらっしゃいました。丁寧にご説明いただき、感謝です!!

 


「愛宕神社の春」(伊藤 毅氏作)

 

後日、伊藤毅氏から「愛宕神社の春」の絵はがきをいただきました。

愛宕山古墳は小さい頃からの大切な場所なのでとてもうれしいです。ありがとうございます!!