~「温故学会」は、塙保己一先生の偉業を顕彰するため、明治42年(1909)に渋沢栄一翁らによって設立されました。機関誌『温故叢誌』は昭和7年(1932年)に創刊。表紙の題字は、渋沢栄一翁によって揮毫されたものです。~
◆『温故叢誌 第77号』・もくじ
「温故学会」は、塙 保己一(はなわ ほきいち)先生の偉業とその人物を広く伝えるために、明治42年(1909年)に、ひ孫の塙忠雄氏や、渋沢栄一翁、宮中顧問官 井上通泰氏、文学博士 芳賀矢一氏、によって設立された学術文化団体です。
現在、齊藤 幸一氏が第4代理事長を務められています。
【温故学会歴代理事長】
初代(1909年~):塙忠雄氏(保己一翁の曾孫)
第2代(1923年~):斎藤茂三郎氏(堀忠雄氏に師事。1927年「温故学会会館」を設立)
第3代:(1963年~):斎藤政雄氏
第4代:(2010年~):齊藤幸一氏
※「温故学会」の歴史については「塙保己一史料館ホームページ」をご覧ください。
温故学会会館は、『群書類従』の版木を管理・保存する目的で、塙忠雄氏の後を継いだ斉藤茂三郎第2代温故学会理事長が、渋沢栄一翁、三井八郎右衛門氏ら各界の著名人に呼びかけ、全国からの協賛を得て建てられました。
大正15年(1926年)8月に着工され、昭和2年(1927年)3月に完成した。会館の設計・施工は清水組(現・清水建設)によるものです。
公益社団法人温故学会により運営され『群書類従』などの版木約2万枚の保存・展示を行っています。
【見学案内】
開館日:月曜~金曜(午前9時~午後5時まで)
休館日:土・日・祝は問い合わせ必要。
観覧料:大人100円、小学生~中学生まで無料。
◆温故学会 事業要目
◆温故学会役員・職員・正会員・研究員・顧問
◆「塙保己一先生の生誕地・本庄」における遺徳顕彰事業(令和5年度)
令和3年は塙保己一先生没後200周年記念の年でした。
塙保己一先生の生誕地である本庄(武蔵国児玉郡保木野村)においても、毎年、先生の遺徳を顕彰するために様々な事業が開催されています。令和5年度(2023年度)に行われた(又は予定の)事業のいくつかにつきまして、以下に紹介させていただきます。
●2023年5月5日(生誕日):「ほきいち祭」
塙保己一先生の生誕日である「5月5日」を記念して、「ほきいち祭」が民間主体にて開催。
(実行委員会:ほきいち祭実行委員会、塙保己一物語劇化実行委員会)
「ほきいち祭」では、子ども群読劇「塙保己一物語」や、塙保己一先生に関連する史跡巡りスタンプラリー、塙保己一先生に関する色々な展示、お菓子祭り、子どもたちによる「保己一クッキー」制作体験等の開催されました。実行委員会の企画担当の田中学氏に大変お世話になりました。(※詳細はこちらへ)
※展示コーナーには、長年、視覚障害者の支援を続けていらっしゃる、宇宙物理学者の釜江常好(かまえ つねよし)先生がご来場し、釜江先生制作の『触覚本 マンガ塙保己一』の展示・販売をさせていただきました。(※詳細はこちらへ)
●2023年9月9日:音楽物語「今に生きる 今こそ塙保己一」・「子ども講談」
塙保己一先生の遺徳を顕彰するための「塙講談」の第10弾として開催。
(実行委員会:「塙保己一先生を講談で聴く会」)
●2023年9月12日(命日):「総検校塙保己一先生遺徳顕彰祭」
毎年、塙保己一先生の命日である「9月12日」に、本庄市児玉文化会館セルディにて開催。
参加者全員での献花が行われ、塙先生の偉業を偲んでいます。
(実行委員会:総検校塙保己一先生遺徳顕彰会)
また、記念講演として、公益社団法人「温故学会」代表理事の齊藤 幸一氏によって、講演会(演題:「知のネットワークを構築した塙保己一先生」)が行われました。
※本庄市長定例記者会見(令和5年8月23日)はこちらへ(PDF:198KB)
●2023年12月16日:「第17回(令和5年度) 塙保己一賞」
塙保己一先生にちなんで、障害がありながらも社会的な活躍をしている方、障害のある方に対する支援等に貢献している方・団体への表彰式が本庄市児玉文化会館セルディにて開催されます。
また、記念公演として、子どもたちによる「群読劇 塙保己一物語」が上演されます。
※「塙保己一賞」について詳細は「埼玉県HP」のこちらをご覧ください。
「温故学会」の齊藤 幸一理事長をはじめ、役員、職員、会員、研究員、塙保己一先生の遺徳を広める活動にご尽力くださっている関係者の皆さま、長年にわたる顕彰活動に心から感謝を申し上げます。