画家の中村民夫先生が戸谷八商店に来てくださいました。

 

 

 

 

 

 

先月、画家の中村民夫先生が戸谷八商店に来てくださいました。

(前回こだま芸術祭に来てくださったときの内容はこちらへ)

 

中村先生は本庄市で有名な画家の方で、姉の中学時代の恩師(美術の先生)です。

「麓原会(ろくげんかい)」で長年ご活躍されてこられました。

1998年(平成10年)には、中村素描研究所「ギャラリー和可」(児玉郡上里町)を設立され、研究を続けられています。

 

このたび、姉のために先生の画集『中村民夫素描集』と『中村民夫油彩・水彩作品集2013』を2冊を持って来てくださいました。(姉は先生のお気遣いに大変感激をしておりました。中村先生、本当にありがとうございます!!)

 

 

 

※中村民夫先生の作品は

銀座京橋の「金井画廊」様におきましても展示販売されています。

 

 

 

◆『2019 中村民夫個展~自画像のさらなる展開』より

 

 

 

 

中村先生は、1963年(昭和38年)の「第1回中村民夫個展」以降、熊谷・高崎・本庄・伊勢崎の各市において様々な個展を開催されてこられました。

2019年8月には、高崎市のYOU HALLで、「2019 中村民夫個展~自画像のさらなる展開」が開かれました。

 

 

その時のパンフレットに中村先生の作品の魅力について書かれた文章にとても印象的なものだったので、以下に紹介させていただきます。

 

「この度、中村民夫先生が人物画に特化した個展を開催するとのお話を伺った。待ちに待った展覧会である。私は、この画家の特筆すべき才能、魅力は「自画像」にあると前から確信していたからである。

 

14歳で堀英治氏(元群馬県立富岡東高校教諭)に師事して以来、デッサンの重要性を説かれ、その教えを頑なに守りデッサンに励んだ。戦後間もない時期ゆえ、画用紙は高価なためわら半紙に描いたという。15歳から16歳までの1年あまりで凡そ2000枚のデッサンを描いたと云うから尋常では無い。結局、描く対象も自分にならざるを得ず、うち450枚が「自画像」になったという。こうした努力と才能は瞬く間に開花し、弱冠15歳で「自画像」を日本水彩連盟展に出品して初入選を果たす。3年後には県展にも「自画像」を出品してこれも初入選、さらにその翌年には、全国最年少で日展に「自画像」が初入選するなど、この作家の「自画像」は若い頃から定評があった。また翌年の日展には後に妻となる同僚の女性をモデルに、「女教師」と題して出品し、連続入選を果たしている。

 

その後も、こうした実績や評価に驕ることなく熱心にデッサンに励み、1961年の県展では県知事賞、さらに63年には安井賞候補となるなど、その作品はさらに深化し、凄みさえ感じさせる。特にヨーロッパを訪ねたことが契機になり、北欧ルネッサンスの影響を強く受けたことで初心に返り、もう一度写実というものを見直し、自己のものにしてきた経緯がある。このような体験と長い鍛錬を通して培われたデッサン力により、現在の「自画像」では、自己の有り様を意識することなく、変幻自在に表現できる技術が身につき線描による中村独自の作風が生まれ、それは今なお修練を継続していることで簡略化され進化し続けている。

 

今回の展覧会はこの作家の十代から現在に至る、これまでの70年に渡る「自画像」の透徹した描写力とその変遷を一覧できる待望の企画であり、「美とは何か」を改めて考えさせたり、「本物の美」に出会える貴重な機会となることだろう。」(「中村民夫個展によせて」東御市梅野記念絵画館友の会会長 秋山功氏の文章より ※緑色は戸谷充宏がつけたものです。)

 

 

長年の鍛錬によって培われ、今なお進化し続けておられる中村先生の作品を観させていただき、とても感動しております。

 

中村先生、このたびは、本当にありがとうございました!!

 

 

 

◆麓原会(ろくげんかい)について

 

 

麓原会は、戦後まもなく、古川弘先生を中心として、中村先生の恩師である堀英治先生、山田鶴左久先生、金井邦松先生たちによって発足されました。

 

敗戦による社会混乱の中で意気消沈していた若者たちが、絵画を通して元気を取り戻そう、地域に文化の灯をともそうという志で始めたのがその発端とのことです。

 

 

 ◆本庄市長コラム:麓原会をご存知ですか?(平成28年11月1日号より)

      

「古川弘はそれまで『油絵には見劣りする』といわれていた日本の水彩画のレベルを、小堀進など他の水彩画家と共に、油絵に全く引けを取らない水準にまで高めた、いわば「水彩画革命」を起こした人物です。そして麓原会に集う、古川弘に影響を受けた多くの画家たちは、その後水彩画で「日展」へ数多くの出展を重ねるなど、大きな業績を挙げて行きました。まさに麓原会は我が国の水彩画革命のすそ野を広げた団体であったと言えます。」

 


◆金鑚神社(本庄市)神輿殿の天井画

(中村民夫先生作)

『中村民夫油彩・水彩作品集 2013』より
『中村民夫油彩・水彩作品集 2013』より

 

 


◆中村民夫先生画歴

(『中村民夫油彩・水彩作品集 2013』より引用)

     

 

1932年(昭和7年)11月18日 埼玉県本庄市七軒町2756番地(現 本庄市銀座)に生まれる。

1946年(昭和21年)堀英治氏に素描の手ほどきを受ける。以降、氏を師とする。

1947年(昭和22年)第1回麓原会公募展に出品 以降現在まで出品。水彩連盟に出品。

1951年(昭和26年)第1回埼玉県展に出品。以降20回位出品。第7回日展に出品。

1952年(昭和27年)第8回日展に出品。

1953年(昭和28年)白日会展に出品。以降15回位出品。

1955年(昭和30年)埼玉大学教育学部美術学科入学。油彩画技法を学ぶ。

1959年(昭和34年)第1回埼玉県北美術展に出品。以降つづけて出品。

1960年(昭和35年)弟10回埼玉県美術展(10回記念賞)

1961年(昭和36年)第11回埼玉県美術展(県知事賞)

1963年(昭和38年)第7回安井賞候補展に出品。第1回中村民夫個展。以降、熊谷・高崎・本庄・伊勢崎の各市において23回の個展。

1967年(昭和42年)ヨーロッパ長期美術視察旅行。

1998年(平成10年)中村素描研究所「ギャラリー和可」設立。研究会発足(第3土曜日)。

2007年(平成19年)藤岡美術会展に出品。以降、つづけて出品。

2009年(平成21年)中村民夫素描研究所所蔵展「ゴヤ作版画展」

2011年(平成23年)中村民夫個展・出版記念展(東京・京橋)

2011年(平成23年)第1回「中村民夫素描集」出版記念展。

2012年(平成24年)第2回「中村民夫素描集」出版記念展。

 

その他 自由出品:現代リアリズム展・彫好会展・高崎平和美術展・藤岡美術会展。

 

 

 


◆『中村民夫素描集』(中村民夫素描集刊行委員会)

 

 

 

 

◆『中村民夫油彩・水彩作品集 2013』

 

 

 

 


◆中村素描研究所「ギャラリー和可」