~早川さんは戸谷八見学の後、はにぽんプラザにて『本庄MEET&TALK』(本庄NEXT商店街プロジェクト)のイベントでメインスピーカーとしてお話され、大盛況のうちに終わりました~
戸谷八稲荷神社や、戸谷八歴史建物(かつて小麦粉や砂糖を運ぶためトロッコが通っていた通路、江戸時代に建てられた「一の蔵」や明治時代の「二の蔵」・「文庫蔵」など)や、渋沢栄一翁にいただいた書をご紹介させていただきました。
あいにくの雨の日でしたが、まち歩きにお越しいただきありがとうございました!!
◆本庄MEET&TALK(2021.12.8)
この日の午後5時から、早川 純さんは、『本庄MEET&TALK』(本庄NEXT商店街プロジェクト)のゲストスピーカーとして、はにぽんプラザにてお話されました。
詳細は本庄市HP「本庄NEXT商店街プロジェクト『本庄MEET&TALK』を開催」へ
「本庄MEET&TALK」のイベントは終了していたので、ユーチューブ配信で見させていただきました。
【これまでの『本庄MEET&TALK』アーカイブ配信】
■第1回(2021/5/22) https://youtu.be/ELESRDcZ0p4
■第2回(2021/8/5) https://youtu.be/ecw88WsEoqc
■第3回(2021/9/28) https://youtu.be/l9GDbwTc8ug
(※本庄市HP「本庄NEXT商店街プロジェクト『本庄MEET&TALK』を開催」より)
『本庄MEET&TALK』の中で、早川純さんは、2つの行政での経験について話してくださいました。
都会の行政時代には、「住民幸福度」研究をされ(それは全国初だったとのこと)、外に向けて発信されていたとのことです。
その後(2017年)、地方の行政で「リノベーションまちづくり」事業が行われることを知ってそちらに飛び込まれ、「民主導のまちづくりを下支えする」仕事に携わりました。
ところが2020年、新型コロナウィルスで、まちづくりに関わる事業がすべてストップするという事態になってしまいました。そこで、早川さんは、「新しいものを生み出す」のではなくて、「今いる人たちをいかに守るか」という方向に思考を切り替え、コロナ禍で生きることが難しいと言われた飲食店を徹底的に支援する方向に向かわれたとのことです。
全国に先駆けて、「飲食店支援の仕組み」を作られました。在職中には東洋大学PPP研究センターで「公民連携」を体系的に学ばれています。
その後いろんな経緯があって、早川さんは2021年5月に本庄市で起業し、榎本千賀耶(えのもと ちがや)さんと一緒に「本庄デパートメント」を立ち上げられました。11月には、仲間の方たちと共に築100年以上の新喜庵をリノベーションしてカフェとコワーキングスペース「WORK+PARLOR(ワークパーラー)」を11月にスタートされています。
様々な経験を積みながら見識を深めてこられた早川さんのお話は、とてもわくわくして楽しかったです。
●幸福実感と相関関係のあるものは「地域や人とのつながりが感じられること」。
幸せはひとそれぞれだけれども、僕らができることは「地域のつながりをつくって、次の人たちに残すこと」。
幸せをつくることより不幸を減らすことに近づいているのではないかなというふうに捉えてやっています。
●一つ一つの力は小さくても、掛け合わせると無限大になる。
これを個人ではなくてチームでやれたら面白くないか。
「完全に分業制」をやっていけたらいいと思っていて「完全分業制」でゆるくやっていけたらいいのではないか。
●一人でやらずに分業制で得意なことだけでやっていく。
無理もしなくていいし、嫌ならやめてもいい。
「得意なこと、やりたいこと、好きなこと」でいいからその得意なことで、かかわっていけたらいいと思うんです。
●問題はたくさんあるけれども、まずは自分たちが変えられる「変数」からみんなでやっていけないか。
●何かやりたいを後押しする そんな存在として本庄デパートメントがあります。
きっかけを生み出す拠点としてやっていきたい。
”主人公は皆さんです。一緒に分業する準備はいいですか”
これからまちをおもしろくしたい、そのきっかけを生み出す拠点としてやっていきたいという早川さんの思いがとても伝わり感動しました。
個々人が、【好き・やってみたい・得意なこと】を入口(きっかけ)にしてゆるくつながるネットワークというものは、歴史的にみても、「本庄」の精神ととても合っていると思います。戸谷八もそのネットワークの一部としてかかわっていけたらと思いました。